ほうれん草の悲劇
暑さが増して雨の降らない日が続いたためか、ほうれん草の葉が萎えていました。
とりあえず水をあげておけば大丈夫だろうと、その日は水をたっぷりあげ、3日後に様子を見に行ったところ、、、
飴と鞭
どうも、しがない田中です。
先日畑の様子を見に行ったところ、トマトの苗が3本とも倒れていました。
トマトを栽培するうえで、支柱を立てて倒れないようにするというのが一般的ですが、ぼくはそこに違和感がありました。
そもそも野生のトマトは支柱が無くても育つだろうに、何故わざわざ支柱を立てなければならないのか、と。
もしかすると、支柱を立てなければ自ら倒れまいと根を大きく広げるのではないか。
人間の手をなるべくかけず栽培する道を模索中のぼくは、支柱を立てずに見守っていたわけですが、、、
はい、倒れてしまいました。
不思議に思い調べてみると、どうやら今日、一般的に栽培されているトマトは、「人の手で育てる」ことを前提として品種改良されているようです。
もともと野生種のトマトというのは南米のアンデス山脈高原地帯やガラパゴス諸島にしか自生しておらず、それらは現在のミニトマトに近い形で1〜3cmほどの小さな実をたくさんつけるタイプだそうです。中には有毒のものもあるとか。
それらを交配し、糖度を上げたり、より背が高く、より大きな実がなるように品種改良されたものが現在一般的に目にするトマトのようです。
当然実が大きくなれば、植物は自分で体を支えることができないため倒れてしまいます。
ぼくが育てている桃太郎という種のトマトは、人間が人間のために作り出したトマトなので、倒れることは必然だったわけですね。
というわけで、2本の苗には支柱を立てて紐で縛りました。
残りの一本は?と思ったあなた、
はい、放置プレイです。
写真すら撮らないほどの放置プレイです。(←撮り忘れた)
2本の苗は甘やかせ、1本は厳しく育てる。そう、飴と鞭!
「見せて貰おうか。桃太郎の生命力とやらを。」というやつですね。
そんなわけで、これからの成長が楽しみです。
次回、「ほうれん草の悲劇」にデーービィィィィィーーール!!
追伸
収穫した春菊で友達が味噌汁を作ってくれました。採れたて旨し。
人参、衣を纏う
トマト
ピーマン
トウモロコシは草丈が15cmほどになっていたので間引いて植え移しました。
間引いた苗をよく見ると、葉裏に小さく黄色い卵が産みつけられていました。何の卵やら。
人参間引き後
隣の畑にいたおばさん曰く、間引いた苗は天ぷらで食べると美味しいとのことだったので、かき揚げにして食べることにしました。
ぼくが育てた人参の葉と知らぬ誰かが育てた人参の根が衣を纏い一つに!
これはもうジャムですね。
サクサクという音色とともに美味しくいただきました。めでたしめでたし。
次回、「飴と鞭」にイナズマ・キィィィィィック!!
ウリハムシ、襲来
どうも、しがない田中です。
先日、畑で驚きの光景を目にしました。
こちらです。
か、かぼちゃの苗が。。。
調べてみると、どうやら「ウリハムシ」という奴らしいです。
春から夏にかけて発生し、主にかぼちゃやキュウリなどのウリ科の植物を食べることからこの名前がついたとか。
成虫態で土中の浅いところで越冬し、春になると土から出て葉を食べて株元の土中に産卵する。孵化幼虫は細根を食べるが、成長するにつれて大きな根を食べ、場合によっては茎内にまで食入することがあるという。
成虫による食害は、植物体が大きくなればそれほど問題はないようですが、幼苗期は生育が抑制されたり、葉を食い尽くされて植え替えを余儀無くされることがあるとか。
ウリハムシ恐るべし。
畑のかぼちゃの苗はまだ幼いため、葉も柔らかくてきっと美味しいのでしょう。
全てのかぼちゃの苗が無惨にも食べられていました。
どうすればいいのか調べてみると、どうやらウリハムシはネギの匂いが嫌いということがわかりました。
ちょうどぼくの畑では五十本ものネギを育てているので、数本のネギをかぼちゃの近くに移し植えてみました。
さらにネギ坊主と呼ばれるネギの蕾をもぎ取り、かぼちゃの苗脇に転がしておきました。
ネギ坊主を取らないでそのままにすると、花が咲き、実を付けてネギは硬くなり、種ができて枯れてしまうようです。
すでに花開いちゃってますが、、、
また、隣の畑にいたおじさんが親切にもウリハムシ対策として穴の開いたポリ袋をくれたので、試しに一つの苗だけ囲ってみることにしました。
フッ、これだけガードを固めれば、ウリハムシといえど容易には近寄れまい。
我が子のためとはいえ、ウリハムシをとって殺すほど鬼にはなれなかったので、食事中のウリハムシにはとりあえず大量の水をお見舞いしてやり、苗から離れてもらいました。
水に流されるも交尾に夢中のウリハムシとそれを見つめるてんとう虫
ネギが植わっていた場所には、隣の畑のおじさんがくれたピーマンの苗を植えました。
というわけで、ウリハムシに対してATフィールドを展開することができました。めでたしめでたし。
次回、「人参、衣を纏う」にサービスサービスゥ!
大根、味噌との出会い
ほうれん草間引き後
秘技!間引きの術
どうも、しがない田中です。
先日、友達が畑に遊びにきてくれました。
清々しい青空の下、一緒に"間引き"をしました。
間引きとは「苗を密植した状態から、少数の苗を残して残りを抜く作業」とあります。
間引きをすることにより、日当たりや風通しが良くなり、病気や虫の発生予防になります。
種まきから発芽した全ての種を育て続けていると、栄養分の取り合いとなり、やせ細った株になってしまうため、株間を確保することによって、健全で伸び伸びした株に育てるというわけですね。
だったら最初からある程度間隔をあけて種をまけばいいじゃないか!と思ったあなた、
どうやら苗の頃には逆に互いに寄り合っていた方が育ちがいいようです。
また、種まきをしても全ての種が発芽するわけではないため、基本的には育てたい株数よりも多くの種をまくんだとか。
植物の種類によっては、育っていく中で強い株だけが生き残り、弱い株が徐々に枯れていくこともあるようですが、家庭菜園やガーデニングで育てる植物でこの性質を持っているものはほとんどないため、間引きをする必要があるんですね。
間引き後の最終的な株間は野菜の種類によって異なり、間引きの回数は生育状況に合わせて変えることがあります。
主に間引きをするタイミングとしては葉が重なってきた頃が目安です。
・発芽直後(株間2~5cm)
・本葉が1~2枚になった頃
・本葉が3~4枚になって株が混み合ってきた頃
間引きをする対象として
・他よりも遅く芽が出たもの
・葉の色が薄いものや、変色しているもの
・葉の形が悪く、欠けているもの
・茎が細く弱々しいもの
・他の株に比べて小さいもの
・他の株より極端に大きいもの(徒長苗)
これを踏まえ、心を鬼にして間引きました。
春菊間引き中
春菊間引き後
ほうれん草間引き後
間引いた苗をかじってみましたがまんま春菊でした。
しかし食べるにはあまりにも小さかったので、持ち帰らずに故郷の土に帰してあげました。ほうれん草も同様。
兄弟の分までしっかり育てよ!
次回、「大根、味噌との出会い」にレェェェェェッツ・ボルトインッ!!
追伸
枝豆かわいい。
大根は 虫に食われど 放置プレイ
肥料の素顔
どうも、しがない田中です。
今日は肥料について書こうと思います。
そもそも肥料とは何なのでしょうか。
「植物を生育させるための栄養分として、人間が土地に施す物質」とあります。
学校で教わった記憶がありますが、植物が生長するために特に必要な栄養素として、窒素、リン酸、カリウムがあります。
窒素:主に葉・茎の生長を促す
リン酸:主に開花・結実を促す
カリウム:主に根の生長を促す
ほかにも成長するうえで14種類の栄養素が必要なようですが、生長過程で減少した土中の栄養素を補うために肥料を与えるわけですね。
、、、ん?
でも自然の草木は肥料がなくても生き生きしているじゃないか!と思ったあなた、
どうやら生態系が関係している様子。
人間を除く自然界では、植物などを餌とする動物の排泄物や昆虫の死骸、落ち葉などが微生物によって分解されて植物の養分となり、植物が生育するというサイクルが成り立っているとのこと。
手入れの行き届いたキレイな畑や庭ではこのサイクルは成り立たないのに加え、収穫とともに持ち去った土中の栄養素を還元しなければ植物が育っていかないというわけですね。
畑の作物を食べて糞として同じ畑に還元すれば肥料は必要なさそうに思えますが、トイレと共に育ったぼくには山や広大な土地にでも住まない限りあまり現実的ではありません。
ということで、おそらく肥料がなければ小さな畑や庭などでの栽培は難しいであろうことは分かったのですが、あえてぼくは何も施さず栽培することにしました。
というのも、ぼくは何事もやってみなければ納得できない性分なので、外からの情報は話半分に、とりあえず無肥料&無堆肥で栽培して様子を見ていこうと思います。
次回「秘技!間引きの術」にスイッチ・オンッ!!
追伸
我が子らが芽を出し、トマトは花開きました。
トウモロコシ
カボチャ
オクラ
トマト