ハニーもびっくり!?空中窒素固定装置

どうも、しがない田中です。


突然ですが、皆さんはキューティーハニーをご存知でしょうか?

そうです、今年で画業50周年を迎えるあの永井豪先生の作品です。

とても可愛らしく、男心をくすぐるキャラクターのハニーちゃんですが、実は「空中元素固定装置」を内蔵したアンドロイドなのです。

「空中元素固定装置」とは、空気中に存在する元素を瞬時に組み合わせ、あらゆる物質を作り出す装置です。

これによってハニーちゃんは七変化が可能になり、またこれを利用して宝を無尽蔵に作り出さんとする犯罪組織「パンサークロー」と戦っていくわけですが、、、

実はこの「空中元素固定装置」と同じと言ってもいいような役割を果たす微生物が存在するのです。


ズバリ、それはマメ科植物の根につく「根粒菌」です。


植物が成長するために必要であると言われている窒素を、この「根粒菌」が土壌へ供給してくれるようなのです。

窒素そのものは空気中に存在しますが、植物はそのままの形では利用することができません。
そこで、空気中の窒素を植物の利用しやすい化合物に変える働きをもつ「根粒菌」の力を借りるわけです。
根粒菌は植物の根に根粒を形成し、宿主から光合成産物を供給されるので、マメ科の植物と互いに共生関係にあるようですね。

空気を構成する気体の割合は、およそ窒素が78%、酸素が21%、その他(アルゴン、二酸化炭素など)が1%なので、巨大な隕石が地球に衝突でもしない限り、半永久的に窒素は無くならないでしょう。


まさに「空中窒素固定装置」です。


持続的な農業や自然栽培を目指すぼくとしては、これを利用しない手はありません。


というわけで、ぼくはマメ科の植物である枝豆を育てているのであります。

一般的に枝豆は根元から株ごと引き抜くように収穫するようですが、ぼくが育てた枝豆は、茎の根元を切り、根を残す形で収穫しました。

植物と持ちつ持たれつの関係であるとはいえ、土中に残された根粒は根粒菌の住処なので、収穫した後も土壌にとっての窒素補給源になり得るかも、と思ったからです。


試しに根ごと引き抜いてみたところ、

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ちらほらと根粒が見られました。

土中の窒素が十分になると根粒がほとんどつかなくなるようなので、"まめ"に根を観察すれば窒素過多は避けられると思います。

この株の根は土中に埋め戻しました。


この「根粒菌」を知ったきっかけは木村秋則さんの本です。

彼の本はどれも興味深く面白いので、農に携わる人にも携わらない人にもオススメします。


収穫した枝豆をご飯と一緒に炊きました。

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なんとも美味でありました。めでたしめでたし。


農ある人は豆をつくる!


次回、「トマトの色々」にバロォォーム・クロォォス!!


おまけの一枚

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