夢のポテトチップス

どうも、しがない田中です。


桜が見事に咲いていますね。

畑を始めたのがちょうど一年前のこの時期でした。

あっという間の一年間でしたが、自然と向き合うことでたくさんの出会いや学びがありました。

畑を通じて得たことを、これからの田中農道に活かしていけたらと思います。

自然に感謝。


というわけで、今日はジャガイモについて書きます。


去年は植えようとした時期が遅かったために種芋が売っておらず、栽培することができませんでした。

それを踏まえて今年は早めにホームセンターに行き、種芋を入手してきました。


買ってきたのは、

男爵薯  1kg/13個入

キタアカリ  1kg/23個入

メークイン  1kg  /12個入

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植え付ける前に”芽出し”(太陽に当てて芽を出すよう促すこと)をすると、発芽率と生育が良くなるようなので、買ったときから既に多少の芽が出てはいましたが、日向に2週間ほど置いておきました。


2週間後の種芋

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買った時よりも芽が出揃って、より大きく育っていました。


次に種芋を半分に切るという行程があります。


1kgを男爵薯、キタアカリ、メークインの個数で割ると、それぞれ一個あたりの平均がおよそ77g、43g、83gとなります。


一般的に、一個あたり30〜40gが植え付ける上で最適のようです。

ジャガイモの芽が出てある程度成長するまでは、種芋の養分と水分だけで成長するとのこと。

茎から根が出て自分で養分を吸収することができるようになるまでに、最低限必要な量が大体30gと言われているそうです。


じゃあ大きい分には問題ないし、70、80gぐらいある種芋も切らずにそのまま植えればいいんじゃね!?

と思ったあなた、

どうやら切ることによって生まれるメリットがあるようなのです。


ジャガイモは2、3芽ほどで育成するのが日本の標準なのだそう。

切らずに植えるとふつう5〜6芽が出てくるようですが、3〜4芽は間引かないと養分を余計に吸われ、一つ一つが大きな個体にはならないんですね。

小さいジャガイモをたくさん収穫するには切らずに植え、間引きもしないのが良さそうです。

しかし、ぼくはポテトチップスにして美味しく食べられる大きさを目指しているので、あまり小さいジャガイモは今は求めていません。

そして出来れば間引く手間をかけたくないので、切るのが今のぼくには合っています。

何より、切ることによって種芋が増える!


ということで、男爵薯とメークインの大きい個体を切りました。

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切る場所も重要なようで、芽はヘソ(茎と繋がっていた部分)の反対側に集中しているため、ヘソを下にして縦に切りました。

横に切ってしまうと、芽が少ないヘソ側の種芋からは芽が出ない、なんてことになりかねないですね。

切ってすぐ植えると細菌が入りやすく、腐ってしまう危険性があるようなので、3日ほど風通しの良いところに置いておきました。

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キタアカリはサイズ的に切る必要がなかったのでそのまま。

これでようやく植え付けの準備が整いました。


この前の大雪と霜柱の影響かと思われますが、とうとう大根の種が芽を出さなかったので、その畝を壊し、隣の畝と1つにして種芋を植えました。

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植える際、切り口を下に向けて植えるのが一般的なようですが、逆さに植えることで強い芽だけが生き残り、病気に強い株が育つということなので、逆さに植えました。

また、同じ品種で切っていない個体も実験的に植えてみました。

切っていない個体は間引きの手間を減らすために、予め芽を少しかいておきました。

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作業中、思わぬ来訪者が。


アゲハチョウ

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もう飛ぶことができない様子で地面を這い、種芋に必至にしがみついていました。


他にも、


ナナホシテントウ(幼虫)

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カナブン?(幼虫)

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足跡(狸?)

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気候も暖かくなり、様々な生き物に出会える季節になってきましたね。

今年はどんな出会いがあるのやら。

ジャガイモ堀りも待ち遠しいです。


次回、「お裾分け」にマハリクマハリタヤンバラヤン!!